自家製天然酵母パン「lichette」。あのパン屋さん、伊和志津トンネルすぐ側の長屋にあったはずなのに。あれっ、長屋自体がなくなっている。美味しかったのに、どこに行ったんだろう…と寂しく思っていたところ、友達のFacebook投稿で見つけました!近くに移転していたんだ。よかった、行ってみよう。

しかし、とても分かりづらい。うろうろとしていると、あっ、まさかここがパン屋さんだなんて!と訪れてみてびっくりしました。閑静な住宅街に佇む一軒家。しかもここがお店だと分かるような看板等は見当たりません。よ~く気を付けてないと、見過ごしてしまいそうな”パンやけました”の小さな表示が庭の中にあるだけです。
本当にここでいいのかな?と進んでみると、どうやら庭に面した一部屋がお店のようです。
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木枠のサッシを開けて入ってみると、オーナーが笑顔で迎えてくれました。突然訪れたので後日取材をさせていただこうと思っていたのですが、この日にお話をうかがうことができました。

まず、なぜここに?というお話から。長屋の取り壊しが決まって移転先を探していらしたそうですが、なかなか見つからず、移転期限ぎりぎりにこの物件に出会ったそうです。家の広さ、庭、庭と道を隔てる湾曲したブロック塀、すべてが気に入ったそうです。そして庭の土は新しい土に入れ替えて、主に実のなる樹やハーブを植えたとのこと。

先日収穫したばかりなの、と庭で育った小麦を窓辺に飾られていました。庭には、まだ細い枝ぶりの樹に大きなふじりんごが実っていました。赤く色づいたら収穫してパン作りの材料にするんですって。
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実のなる樹やハーブを植えているのはなぜ?それは、このパン屋さん「lichette」のパン生地を発酵させる材料の一部にできるからです。「lichette」では一般的なイースト菌は使わず、オーナーが自家製天然酵母を育てています。自家製天然酵母を育てると聞いて、それはとても手間がかかる作業のように思いますが、皮が付いたままの果物と水と香り付けのためのハーブを入れて数日放置するとできるのだそう。不思議です。この発酵したお水がパン生地を膨らませるんですね。

今育てている自家製天然酵母を見せていただきました。蜜柑とすだちとローズマリーが入っています。自家製天然酵母を育てる果物やパンに使う野菜等は主に”オガグロ”さんが販売する国産で無農薬のものを使っているそうです。
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取材日のラインナップはこんな感じ。
季節や日によって登場するパンの種類は違います。
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手前の丸いパンは生地に茹でた栗を練りこんでいて、皮はパリッと中はしっとりふわふわで、ところどころ栗の触感も感じました。
奥の楕円のパンは筆者も大好きなカンパーニュ。お店で製粉した全粒粉を使っていて小麦の風味が豊かです。ほのかな酸味もありました。
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これは、レンコンのフォカッチャ。
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イースト菌を使ったパンは、焼きたてが一番美味しい。「lichette」の自家製天然酵母を使ったパンは日にちが経っても焼きたてを再現できるんだそう。ベーグルは水にくぐらせてから焼く。カンパーニュ等のパンはスライスした断面に、霧吹きで水を吹きかけてから焼く。そうすることで美味しさが増すんだそうです。筆者も購入したカンパーニュをスライスして水を吹きかけてトースターで焼いてみました。なるほど、焼きたてってこんな感じなんですね。カリカリもちもちしていて、いくらでも食べられます。

お店の中はこんな感じ。
ここで「lichette」を営む前にフランスに行った話、友だちのお店の話、庭の植物の話などなど…たくさんのお話をうかがって楽しい時間を過ごせました。
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「lichette」は、フランス語で”ちいさなパンのかけら”の意味。
不定期でイベント出店していたり、カフェでの販売もされています。
詳しくは、ブログをご確認ください。


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店名:lichette(リシェット)
住所:兵庫県宝塚市小林3丁目1-19
営業時間:12:00~19:00 ※冬季は営業時間が変わる可能性あり
開店日:木曜日・金曜日・土曜日(イベントに出店の場合等、不定休があるのでHPで確認してください。)※日曜日・祝日は不定期開店
電話番号:080-4020-1220
https://lichette.exblog.jp/


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記事/写真:HAKU(braliボランティアライター)